中学総合講座「生きさせろ」の課外授業
都内に初雪がふって数日の身を切る寒風の中、講座をとっている生徒達と担当教師菅間さんと午後5時に新宿中央公園に集まりました。ボランティアを主催して いるNPO「もやい」のスタッフから、ホームレスの方たちへのインタビューとごはんの炊き出しの手伝いをしました。
中学生がせっかく来たという事もあり、 3時間も並んで配給を待っていた350人ほどの人たちに、スタッフの人たちの勧めで、生徒達がごはんを手渡しました。700食以上のごはんを用意したので すが、なぜか配膳までの3時間前からホームレスの人たちが並んでいるのが理解できませんでした。しかし、配膳がはじまってから、すぐにその理由がわかりま した。最初に並んだ人たちは、すぐにその場でごはんをかきこみ、二食目を受けとろうとまた列の最後尾に並ぶのです。
ホームレスの人たちが三列ごとになら び、生徒達がごはんを配ると
「ありがとう」
という感謝や、中には
「ごめんね」
という言葉をかけてくれる方がいて、生徒達は言葉にできない思いを心に深く感 じたようです。
ある生徒の感想です。
「2008年1月27日、新宿中央公園に行きました。東京都庁の庁舎の、そのすぐ横にある公園です。そこに、午後6時頃、薄暗くなってくると、どんどんと
人が集まってきます。300人以上の人たちが、集まってきます。なんとその全員が、ホームレス、家が無い人でした。その日、炊き出し(ご飯を配る)があっ
たので人が集まってきたのです。
中3森の時間「生きさせろ!」コースで、ホームレスの人たちに聞き取りをするために行きました。そこで、実際に、ホームレスの人にはなしを聞くことが出 来ました。「仕事がない」彼らが口を揃えて言うのは、その一言でした。40歳くらいまで建築・土木関係で働いてきて、その後、バブル崩壊と老齢、という2 つのどうしようもない問題によって、就職先を失った、という楽しくない過去を語ってくれた人もいました。ジョークを飛ばす、明るい、『普通』のおじさんで した。
「みんなは悪くない。自分が悪い」もう1つ彼らが口を揃えて言う一言は、それです。誰も責めずに、自分に責任を感じていました。本当に『普通』(という 言い方は悪いかな)で、いい人なのに、路上生活を余儀なくされていました。そして、1回路上生活に入るともう抜け出せない。僕は、そういう人たちを生み出 す社会は、やっぱりおかしい、と感じました。
これは小さな個人の問題というより、大きな社会の問題です。ホームレスの人、1人ひとりが苦悶し続けている現状はおかしくて、みんなで一緒に考えていかないといけない、と思いました。僕も一緒に、考えていこうと思います。」
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